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何から始める?特定空き家の売却を最短ルートで成功させる流れと注意点

空き家

近藤 大智

筆者 近藤 大智

不動産キャリア4年

栄小学校、前津中学校出身!中区のことならお任せください!

特定空き家の所有者は「どうすればいいのだろう」と悩むことが多いものです。固定資産税の負担や、放置による近隣トラブルへの不安が重なり、売却を検討している方もいらっしゃるでしょう。本記事では、特定空き家についての制度概要から、売却を進めるうえで知っておくべきリスクや手続き、さらに売却方法ごとのメリット・注意点まで、わかりやすく解説します。後悔しない判断のための情報をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

しかし専門用語も多く、じっくり読むのは時間もかかって大変という方は

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特定空き家とは何か、所有者にとってのリスク

特定空き家とは、放置すると倒壊などの保安上の危険がある、衛生上有害である、景観を著しく損なう、あるいは周辺の生活環境に悪影響を与えるおそれがあると自治体に認定された空き家のことです。これは「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づいて行われます。さらに、2023年12月の法改正により、「管理不全空き家」と呼ばれる、まだ特定空き家には至らないものの、放置すれば特定空き家になる恐れのある状態についても行政が指導・勧告できる仕組みが新設されました。これにより、早期に対応を促す体制が整えられています。

特定空き家に指定された場合、税制上の優遇措置である「住宅用地特例」が受けられなくなり、固定資産税が最大で6倍に跳ね上がる可能性があります。また、命令に従わなかった際には、過料や行政による強制撤去(代執行)といった厳しい措置が講じられることもあります。一方、「管理不全空き家」の段階でも、勧告を受けると既に税の軽減措置が解除される場合があり、放置は深刻な負担につながります。

放置された空き家は、雨漏りや害虫、不法投棄、火災、近隣への損害などを引き起こし、近隣トラブルや損害賠償問題に発展するリスクもあります。重大な過失があると認定されれば、法律上の賠償責任を問われる可能性もあります。このようなトラブルは、資産価値の低下を招くだけでなく、将来の売却にも悪影響を及ぼします。

項目 内容
制度上の区分 管理不全空き家 → 特定空き家(行政指導の段階)
主なリスク 固定資産税の大幅増、命令・強制撤去、過料
近隣への影響 事故・衛生問題、景観悪化、損害賠償対応

売却を検討するタイミングと背景

まず、法改正や税制優遇の変化を踏まえると、特定空き家の所有者が早めに売却を検討することが重要です。例えば、相続登記が「取得を知った日から原則3年以内」の提出が義務化されており、これに違反すると最大で10万円以下の過料が科される可能性があります。この義務は、2024年4月に施行され、過去に発生した相続についても原則2027年3月31日までの対応が求められています。したがって、未登記のまま所有している空き家をお持ちの方は、まず登記の手続き完了が売却検討の前提となります。

次に、税制優遇の期限や条件にも注意したいところです。「相続等により取得した空き家の譲渡所得の3000万円特別控除の特例(空き家特例)」は、一定の要件を満たすことで適用可能です。たとえば、居住用として本人が住んでいた家屋またはその敷地を売却する場合や、売却後速やかに耐震改修あるいは除却工事を行う場合には、譲渡所得から3000万円を控除できます。さらに、この特例は「相続開始から3年を経過する年の12月31日まで」に譲渡する必要があります。つまり所有してから時間が経つと、この控除の適用を受けられなくなる可能性があります。

さらに、売却時のタイミングによって資産価値の維持にも影響が出ます。建物を長期間放置すると、雨漏りや構造の劣化などが進み、資産価値が下がる可能性が高くなります。老朽化した建物は近隣トラブルや損害賠償リスクにも繋がり得るため、早期に売却することでこうしたリスクを回避し、よりよい条件での売却につながります。

以下の表は、売却を検討すべき主なタイミングとその背景をまとめたものです。

タイミング背景・理由ポイント
相続登記義務化後登記が未了だと過料リスクあり取得を知った日から3年以内に登記を終える
空き家特例の適用期限内譲渡所得から3000万円控除可能相続開始から3年後の年末までに売却
建物劣化の前建物の資産価値低下・トラブル防止劣化や近隣リスクの前に売却を検討

このように、法的義務や税務上の優遇措置、そして建物状態の変化を踏まえて、「早めに売却の検討を始めること」が賢明です。それにより、不要な負担やリスクを避けつつ、特例を最大限活かした売却が可能になります。

特定空き家の売却方法の選択肢

特定空き家を所有されている方が売却を検討される際、「そのまま中古住宅または古家付き土地として売る」「買い取り業者に売る」「個人間売買やマッチングサイトを活用する」、といった三つの方法が考えられます。それぞれの特徴や利点、注意すべき点を分かりやすく整理いたします。

売却方法 主なメリット 注意点
そのまま中古住宅/古家付き土地として売却 リフォームや解体のコストが不要で、迅速な売却が可能です 築年数の古い建物が付く土地は、建物無しの土地より価格が低くなることがあります
買い取り業者への売却 即現金化が可能で、仲介手数料や契約不適合責任の免除が期待できます 市場価格より低い価格となる傾向があり、業者によっては解体費用を負担する必要がある場合があります
個人間売買・マッチングサイトの活用 仲介手数料を抑えられ、売主と買主が直接合意を形成しやすいです 契約書や交渉の全てを自ら行う必要があり、法的リスクや時間がかかる可能性があります

まず、中古住宅または古家付き土地として売却する方法は、リフォームや解体の費用をかけずに、比較的早く売却できる点が魅力です。ただし、古い建物付きの土地は、建物がない同等の土地に比べて価格が低くなる場合がある点にはご留意ください(出典:朝日「空き家の売却方法」)

次に、買い取り業者に売却する方法は、取引の即時性や仲介手数料不要、契約不適合責任の免除といったメリットがあります。特に、なるべく早く現金化したい方や、確実に売却したい方には有効な選択肢です。ただし、価格は市場価格より安価になる傾向があり、業者によっては解体費用の負担が求められることもあるため注意が必要です(出典:朝日・お家のいろは・リビンマッチ)

最後に、個人間売買やマッチングサイトを活用する方法では、仲介手数料を節約できることに加え、売主と買主が直接交渉できるため、条件や価格の融通がききやすい点が魅力です。ただし、情報の発信、内覧対応、契約書作成などをすべてご自身で進める必要があり、専門知識が不足していると法的リスクを伴ったり、売却までに時間がかかるケースがございます(出典:朝日・株式会社未来クリエイト・横浜市リレーションシップ)

売却時にかかる費用や必要な手続き(所有者が知るべき実務)

特定空き家を売却する際には、さまざまな費用と手続きを理解し、計画的に進めることが大切です。以下では、特に重要な項目をわかりやすく整理してご説明します。

費用項目内容目安
仲介手数料不動産会社に支払う成功報酬。法律で上限が定められています。売却金額×3%+6万円+消費税(800万円超の場合)/800万円以下は上限30万円+消費税
印紙税売買契約書に貼る収入印紙の費用。契約金額に応じて必要です。数千円~数万円(売買額によって異なる)
抵当権抹消登記費用住宅ローンなどの担保を解除するための登記と司法書士報酬。登録免許税:不動産1件につき1,000円、司法書士報酬約1万5,000円~3万円
解体費用建物を更地にして売却する場合の費用。木造30坪:約120万~150万円、構造によって異なる

上記以外にも、必要に応じて測量費用、登記関連の専門家報酬などが発生することがありますが、まずはこの4項目を抑えておくと安心です。

【費用を抑えるための注意点と計画の立て方】
費用を抑えるためには、まず予定される費用項目を洗い出し、概算を把握することが重要です。例えば、解体を避けてそのまま中古住宅として売り出すか、更地にして高く売れる可能性を見込むか、メリットと費用を比較検討することが必要です。
また、仲介手数料の特例制度(800万円以下で上限30万円+消費税など)が拡大されたことも踏まえ、ご自身の物件の範囲に該当するかどうかを把握することがポイントです。

【必要な登記・契約手続きと専門家への相談ポイント】
まず、所有名義の確認と相続登記(名義変更)が必要な場合は、速やかに実施することが必須です。共有名義の場合は、全員の同意がなければ売却は進められません。また、抵当権の抹消手続きも売却前の必須事項となります。これらは司法書士の専門分野ですので、早めの相談と見積もり取得をおすすめします。
加えて、契約書作成や登記手続きなどの正確さが後のトラブル回避につながりますので、信頼できる専門家と連携して進めることが望まれます。

少し手間はかかりますが、費用や手続きを事前に把握し、計画的に進めることで、安心して特定空き家の売却を進められます。


まとめ

特定空き家の所有は、思わぬリスクや費用が発生することがあります。法改正や税制の変化によって所有者の責任が一段と重くなり、放置するほど資産価値の低下やトラブルにつながるおそれも避けられません。売却は早期に検討し、適切な方法や手続きを選ぶことでスムーズに進めることができます。専門家の力も上手に活用し、大切な資産を不安のないかたちで手放す一歩を踏み出しましょう。

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